登校意欲はあるのに踏み出せない・・・
卒業を控えたお子さんをお持ちのNさんからご相談を頂きました。
不登校に関するご相談内容
【子供の年齢】: 12
【子供の性別】: 女
【不登校の期間】:一年生の5月から体調が悪くなり登校が怖いと不登校に二学期から母子で登校する。再度三年生の5月から、五年生の三学期から登校したのですが六年生の5月からまた不登校になりました。
【不登校の状況】:三年生の頃は家で精神的に不安定でちょっとしたことで泣き出しイライラしたり。四年生の頃はパソコンにはまり生活が乱れる。
先生の誘いで学校の保健室や放課後に登校する。精神的には安定。五年生の頃パソコンの友人が増えはまりだす注意するとイライラしたり。
六年生の頃やっと登校できていたのに修学旅行にも行けなかった為かなり落ち込んで二学期から少し落ち着いて支援教室に通い始め三学期から放課後登校し現在も不登校。卒業を目の前に悩んでる?体調悪く支援教室行かなくなる。
【ご相談内容】:もうすぐ卒業でそれに向け放課後登校や近くの教育相談所の支援教室に通ったりしたんですが登校意欲があるけど踏み出せない。
親も見守りつつ登校をちらつかせているが反応がないので今後どのような対応がよいか?長く続いてしまったことが将来に影響しないか?どういう道を示したらよいか?
私からの返答
ご相談のメールありがとうございます。
nさんのお子さんの様子、状態についてメールを頂き、どのような状況であるのかということがよく伝わってきました。
一人の母親として、自分の子どもの「学校に通えていない」という状況に不安を感じてしまうのは当然だと思います。
ですが、nさん自身が、焦ってしまったり、または子どもに無理を強いるようなことをしてしまうと、子どもはそれを感じ取ってしまい、心を開いてくれなくなってしまう可能性があります。
nさんのお子さんにとってみれば、nさんは頼れる人間の一人だと思います。登校意欲があるというお子さんの状態、気持ちを尊重し、手を引っ張るというよりも、背中を支えてあげる姿勢が重要になるでしょう。
小学1年生のころから、不登校になってしまうことと、登校できるようになることを何度が繰返しているようですが、その時に、何か気になることはなかったでしょうか。
一年生のころは、まだ小学校に慣れていない可能性があります。3年生の5月、5年生の3学期というのは何かきっかけになるようなことはなかったでしょうか。
小学生と言っても、3年生になると、他の子と自分の違いを気にしてしまったり、または他の子との関係が自分自身にとって大きな影響力を持ってきてしまうことがあります。
大人にとってとても些細なことが子どもにとっては強い影響力を持ってくることもあります。(3年生の頃に家で精神的に不安定で…という内容が頂いたメールに記載してあったことからも、何かあったのではと考えました。)
お子さんの不登校の状況から見ていくと、決して学校が嫌い・・・というわけではない気がします。
6年生の修学旅行に行くことができなかったことに対して、落ち込んでいることからも、友達・他の人と一緒に何かをしたいという気持ちは、内面に多くある印象も受けます。
もうすぐ卒業ということや、将来に対しての影響についてnさんが、焦ってしまうのもよく分かります。ですが、ここで親が強引に方針を決めてしまったり、引っ張ってしまうようなことがあると、お子さんにとって大きな挫折感や、傷を残してしまう可能性もあります。
先生の誘いで学校の保健室や放課後に登校ができた時を大切にし、お子さんが自分で学校にいきたいと思い、それを行動に移していけるようにすることが大切です。
そのためにはどうすれば良いかということですが、nさん自身がまず焦らず構えておくことが必要です。気持ちとしては、登校してもらうというよりも、少しでも「登校」に意識を向けてもらうくらいの関わり方で良いと言えます。
そして、登校するまで行かなくても、学校に近づいていくことが大切です。遠くから学校を眺めるということや、誰もいない時間帯に、校門の近くまで歩いていくということでも良いです。「歩いて近づきさえすれば、いつでも行ける」ことをお子さんに理解してもらうと良いでしょう。
放課後登校ができているというのはとても大切なことであり、良いことです。
言ってしまえば、通常の登校ではなく、放課後登校がより楽しむなるためにはどうしたら良いかを考えることも必要です。放課後登校できていることが、立派なことであるとお子さんに伝えていくことも必要です。
同時に、お子さんと話し合うことが必要です。「登校して欲しい」という気持ちではなく、「登校しなくても良いし、登校をしても良い」ことを前提にし、お子さんの気持ちを確かめていくと良いでしょう。
お子さん自身が自分で考えていくことが大切なのです。
お子さん自身が考え、答えを出すことができれば、たとえ卒業に間に合わなくても、中学校などにおいて今よりも積極的に登校をすることはできると思います。(保健室などから徐々に通常の登校に慣らしていくことは必要です)
将来的なことで心配になってしまうこともあるかもしれませんが、お子さん自身が答えを見つけるサポートを親がすることで、お子さん自身今は気付けなくても、近い将来自分で行動を起こせるような動機を見つけることができたり、エネルギーが生まれてくることは多くあります。
その矛先が学校ではなく、自分のやりたいことや仕事になる可能性もあります。
そんな時、naoさんとしては、頭ごなしに否定してしまうのではなく、まずしっかりとお子さんの考えを聞いてみるべきです。一緒になって真剣に将来の展望を考えていくと良いでしょう。
以上となります。
頂いたメールの内容から上記の返答とさせていただきました。何か気になることや、追加の情報などがあれば再度ご相談していただければと思います。
お子さんにとってもnさんにとっても良い時間、将来になることを切に望んでおります。お一人で抱えず、ご相談ください。失礼致します。
ここまで
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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