通信制高校の選び方

通信制高校、サポート校選び

通信制高校は登校日数が、全日制や定時制と比べて少ないため、中学時代に不登校だった子供でも無理なく通う事が出来る高校です。もちろん、卒業すれば高校卒業資格が得られるので、その後の専門学校や大学進学への道も開けます。

 

今では、日本全国にたくさんある通信制高校ですが、どのように選べばいいのか迷っていらっしゃる方も多いと思います。そこでいくつか通信制高校を選ぶ上で比較すべき点を挙げていきます。

 

通信制高校の選び方・比較の5つのステップ

通信制高校を選ぶステップとしては

 

通学範囲から通えるところを探す。

 

学費を調べる

 

 

という5つのステップで選ぶことをおすすめします。それぞれの項目で注意点などありますので、あなたの状況を整理しながらご覧ください。

 

通学範囲で比較して選ぶ

通信制高校はあなたが住んでいる地域ごとに入学できる学校と出来ない学校があります。正式名称を使うと、「広域通信制高校」と「狭域通信制高校」の2つの種類に分けられています。

 

広域と狭域

「広域」は別々の3つ以上の都道府県や全国から入学できる高校で、「狭域」は高校がある県と隣接する1つの県からの入学が可能な高校の事を指しています。

 

公立の通信制高校は全て「狭域」となります。私立には「狭域」と「広域」の2種類が存在します。

 

通信制高校は登校日数が少ないとは言え、あまりに遠いと通学意欲も削られますし、交通費も嵩みます。また早起きが必要になったりするので、出来るだけ無理なく通える範囲の高校を選びたいところです。

 

公立の通信制高校の探し方

公立の通信制高校の探し方は「住んでいる都道府県 公立通信制高校」と検索してみると出てくるはずです。

 

ただし、公立の高校のHPなので、説明が不十分だったり、資料請求システムなどがあまり整っていない学校も多いですので、資料請求や見学を希望する場合は直接メールするか電話するようにしてください。

 

広域通信制高校を選ぶときの注意点3つのポイント

 

誇大広告は無いか

2016年の3月に三重県伊賀市の「ウィッツ青山学園高校」という広域通信制高校のいい加減な授業内容や就学支援金の不正受給などが問題になりました。

 

また、その後の調査で全国の13校の高校がHP上で就学支援金を高校独自の割引システムに見せかけて表示していたり、茨城県の私立晃陽学園高校が運転免許費用無料!と宣伝し、支援金の対象外である免許取得費用を授業料に含めたりと、HP上で過大広告を行っている私立の高校も少なからずあります。

 

いくつかの高校の資料と比較したり、直接問い合わせるなどして、矛盾やおかしい所はないかじっくりチェックしてみてください。

 

13校について調べたが・・・

全国の誇大広告を行っていた13校について調べましたが、何故か茨城県の私立晃陽学園高校以外の高校名は探すことができませんでした。

 

教師一人当たりの生徒数は適切か?

平成26年1月に文部科学省が、広域通信制高校を調査した結果、半数以上の高校が教員一人当たりの生徒数が15人以下という結果になりました。しかし、中には教員一人当たりの生徒数が100人を超えてしまうような学校も存在するという事実がありました。(全日・定時制の平均は11.3人です)

 

教師一人当たりの生徒数は、当然少ないほうが教師側にもゆとりができますので、より一人一人に併せたサポートがしやすくなります。是非、資料請求やHPをじっくり見るなどして検討してみてください。

 

添削指導の方法はどうか?

こちらも先ほどの調査の結果ですが、生徒が提出したレポートの添削を○か×か、または正解を記入するだけで返却している高校が約半数あることも分かっています。残りの半数は生徒の状況に合わせた回答の解説や対面指導を行っているようです。

 

これも、生徒の立場に立ってみれば、○か×かだけでなく、解説までつけてくれたほうが親切ですよね。こちらに関しても、ちゃんとした高校なら問い合わせれば快く答えてくれるはずです。

 

文部科学省の広域通信制高校の詳しい調査結果はこちらからどうぞ


学費を比較して選ぶ

続いては、学費です。親としては気になるところですが、通信制高校の学費はどのくらいかかるのでしょうか。まずは、公立と私立に分けて見てみましょう。

 

公立の通信制高校

 

 

 

 

私立の通信制高校

模索して、やってみる

子どもが不登校になった、そろそろ、進学のタイミングが近づいてきている、どうしたらいいんだろうというのも、悩むところだと思います。

 

  • サポート校
  • フリースクール
  • 通信制

 

などいろいろとあります。

 

こればかりは、実際に資料を取り寄せながら、現場を見て、そして、本当に子どもが行きたいと思う場所でなければおそらく、何を選んでも、うまくはいかないかと思います。

 

実際に、カウンセラーになった人の中に、通信制の学校に通うことで、先生達に励ましてもらって、ようやく学校を卒業できたから自分は、通信制の学校でカウンセラーをしたり、その学校の紹介をしたいと言っていた知人もいます。

 

不登校児 再生の島

1つ興味深い、「不登校児 再生の島」という書籍を読んだことがあります。

 

実際に、現場を見に行ったわけではありませんので、あくまで、書籍に書かれている内容を読むかぎりですが、とても、参考になる箇所がいくつもある本でした。

 

自分達の視点を変えてくれるいい1冊だと思いますので、お手にとっていただければと思います。規則正しい生活を送ることで、情緒が安定するのは、確かだと思います。

 

集団生活をすることで、他人を思いやる心を育み、そして、人と本当に繋がっていくことを学べることも素敵なことだと思います。ただ、難しいところは、それが、全ての子どもに必ずしも当てはまるわけではないというところです。

 

ここの学校では、本人の意思で、「行きたい」といわなければ、入学を許可しないというところが、いいところだと思って、読んでいました。

 

食事を毎回部屋まで運ぶことで、子どもに愛情が伝わる場合もあれば、食事を毎回部屋まで運ぶことで、子どもの自立心を奪ってしまう場合もあります。ケースバイケースなので、学校も同様に、どこがいいかという具体的な方法をお伝えすることはできません。

 

正解は事前には存在しない

 

とにかく、模索をしながら、やってみるしかなくて、先に、正しい答えはないのです。どうしても、私達は、どこかに正しい答えがあるんじゃないかと無意識的に思ってしまいます。それが、高度経済成長を支えるための、人材教育として、教え込まれたことだからです。

 

しかし、今はもう、正しい答えは事前にはなくて、1つ1つやりながら、確認して、先に進めるということでしか解決していく方法はないのです。結果として、いい学校が選べればいいなというくらいの想いで学校は探してもらいながら、子どもとのコミュニケーションを意識してもらえればと思います。

 

関連ページ


[通信制高校の選び方]に関連する記事

学校や病院との付き合い方
仕事・社会との付き合い方

 

●ページナビ

 

不登校について学ぶ

フリースクール,サポート校,通信制,進学,不登校

不登校にまつわる原因・対策・子供との接し方・学校との付き合い方・親として意識するべきことなど様々な視点で不登校について学びましょう。

●不登校について学ぶ

質問相談

フリースクール,サポート校,通信制,進学,不登校

不登校やひきこもりなど様々な問題に対して当サイトの複数のカウンセラーにメールで無料で質問・相談できます。メールアドレス記入不要です。

●質問・相談する