不登校の子へ親としての対応方法に確信がもてない。中学1年男子

中学1年

親として厳しい対応はあり?子供は葛藤している?何か質問すべき?

【 お名前 】 Tさん

 

【 子供の年齢 】 13才  男子 中学1年生

 

【 家族構成 】 父、母、本人、妹の四人

 

【 不登校の期間 】 5月第二週 2日欠席 第三週 4日欠席 第4週より全て欠席中

 

中学1年の子の不登校の状況

 

中学入学の環境の変化に疲れ果てた感じ

この春引っ越しで別学区の中学校入学。GW明けに朝泣きながら行くようになる。あまりに辛そうだから休ませる。

 

環境の大きな変化、それに順応しようとして頑張りすぎ、疲れはてた感じ。それと、本人今、変声期で、声が裏返ったり、変に高かったりすることで、クラスの何人かにからかわれていた。

 

中学の事を考えたくない

今は学校のことを考えたり思い出したくない。机を見ても思い出すから辛い。日中はテレビ、スマホゲーム、また家庭用トランポリンなどして過ごしている。家族とも普通の会話は普通にしている。食欲も普通にある。身体症状はない。

 

先週までは夜更かしぎみだったが、今週は10時頃寝て6時頃起きる、という生活リズムに自ら戻している。

 

ご相談内容

親としての対応方法に確信が持てません。

 

いろいろな不登校サイトを見ていますが、基本的に愛情たっぷりに優しく接し、本人の望んでないことを強制しない接し方がよい、とあります。ただ本人が休んでいることに罪悪感や葛藤がない場合は、厳しく接する必要もある、というようなこともあります。

 

ちなみに今は優しく接し今の彼を否定せず受け止める対応をしています。正直、家にいる彼は、親と普通に会話もするし、部屋に引きこもってないし、笑顔もあります。彼は休んでいることをどう感じているのかわかりません

 

質問

  • 厳しく接する対応は場合に依りありなのか?
  • 息子が葛藤してるのか、そうでないのかどう見極めれば良い?
  • 何か質問した方が良いのか?質問の仕方があれば知りたい。

その他何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

 

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カウンセラーからの不登校相談への回答

カウンセラーchaco

T様はじめまして。カウンセラーchacoと申します。よろしくお願いいたします。今回のご相談は中学1年生の息子さんについてのお悩みということですね。

 

Tさまがこうしてご相談されたり、いろいろとお調べになったりして息子さんの不登校に直面していらっしゃる・・・お仕事でもお疲れのことと思いますが、とても家庭的で優しいお父様なのだと感じました。

 

さて、息子さんですがお家ではひきこもることもなく、ご家族との会話や食欲もあるということ、息子さんがご家族に理解され、ひとまず守られていることにより安心しているのではないかと思います。

 

駆け引きと思われるかも

ご家族の思いとしては何とかして学校に行ってもらいたいと思うのは当然ですし、そのためにどうしたらよいのかということで対策を考えがちですが、息子さんがどう考えているのかさえ分からない段階で接し方を変えるということは、駆けひきのようで返って息子さんを傷付け不安定になってしまう可能性も考えられますので、今の時点ではあまりお勧めしたくないです。

 

罪悪感とありますが他人に暴力をふるったり傷つけるようなことをしたわけでもないのですから、学校に行かれないイコール悪い事という事ではなく、息子さんの折れないを心を育てるという形で対応するというということではどうでしょうか?

 

いま現在いただいている情報だけですと、いろいろなことを判断しがたいというのが正直なところですが、腫れものに触るような接し方は避けた方がよろしいかと思います

 

年齢的にはまだまだ子供の様ですが、表現力が足りないだけで実際には大人よりも的確な判断が出来ていたりしますよ。たまになら良いですが誰だってひとりでずっと家にこもていて楽しいはずはないと思うんですね

 

どうかT様や奥様だけは何があっても息子さんの味方であり愛しているということをまずは伝えてあげていただけたらと思います。

 

三つの質問について

 

厳しく接することについて

厳しく接するというのは怒り口調で、またはいつまで学校に行かないつもりだと言うというようなことを態度に示すということでしょうか?

 

それよりもお父様であるTさまが男性としての社会の厳しさなどを(理不尽なことにも我慢しなければならないことや結婚して奥さん子供を養い守っていかなくてはならないことなど社会性を教えることはとても大切だと思います。

 

息子が葛藤してるのか、そうでないのかどう見極めれば良い?

真正面からではなく最近少し落ち着いてきたようだけど(学校行けないこと)つらくない?と聞いてみてはいかがでしょうかあくまでも息子さん本位でおねがいします。

 

何か質問した方が良いのか?質問の仕方があれば知りたい。

上の解答とかぶりますが。奥様は専業主婦ということで、家族の会話があるということですが、日中息子さんと何か会話されている事と思います。

 

その会話の中に何かヒントがあるかもしれないと思うのですが....普段T様には見せない、また違った息子さんの様子を知ることが出来るかもしれません。

 

最後に

子供は親から愛されている。または守られていると確信することで、親の懐から飛び出し、安心して思いっきり自分自身を発散し、冒険するのだと思います。

 

たとえどんなに親が子を思っていてもその想いが100%伝わっているかというと意外とそうではない場合が多いのです。

 

これをきっかけに父と息子の絆を深めるために沢山お話したら良いと思いますよ。たとえその途中で息子さんが不機嫌になったとしても、その時は一人の人間としてどうしてそう思 ったのか理由を聞いてあげたらいいんです。

 

それでは、この出会いが少しでもT様やご家族さまのお役にたてましたら幸いです。 解決出来ます事を心より願っております。 chaco

 

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カウンセラー後藤

はじめまして、Tさん。カウンセラーの後藤です。よろしくお願いいたします。子供が不登校になったということは、本当に辛いですよね。

 

私もかつて同じ経験をした母親として、Tさんのお気持ちはとてもよく解ります。

 

息子さんは、この春から中学生になられたばかりなのですね。中学校での生活は、今までの小学校での生活とは大きく変わり、入学したばかりの殆どの子供たちは多かれ少なかれ、不安を感じています。

 

ましてや息子さんは、今まで仲良しだったお友達と離れてしまったわけですし、クラスメートは息子さんが全く知らない子たちばかりなのです。その不安はきっと息子さんの小さな胸が張り裂けんばかりだったでしょう。

 

その知らない子たちが、小学校からの仲良しどうしで楽しそうにお喋りをして笑っているのを見て息子さんは、自分が“仲間はずれ”にされているかのように感じられたのではないでしょうか?

 

そんな時に、“声変わり”のことをからかわれたということは、さぞかし大きなショックだったに違いありません。

 

その後は、教室で誰かがひそひそ話をしているのを見ただけで、「きっと自分の悪口を言っているに違いないと思い込み、そして机を見るだけでそれを思い出して、辛くなってしまうのではないしょうか? 

 

しかし息子さんはえらいですね。入学されたばかりのころは、大きな環境の変化に負けまいと頑張って登校しておられたのですから。

 

それに“声変わり”をからかわれたことや、机を見るだけで辛くなることを、ちゃんとお母さんに打ち明けることができたのですから。

 

Tさんは息子さんにとっても、お嬢さんにとっても、きっと素敵なお母さんなのでしょうね。ちゃんと息子さんと向き合っていらっしゃることから、それがとてもよく解ります。

 

そしてご家族全体が、息子さんを否定せず、息子さんにいつも優しく、普段と変わらず接しておられるからこそ、息子さんは、明るく元気でいられるのです。

 

厳しい態度について

今の息子さんにとって、ご家族と一緒に過ごす時間だけが、きっと唯一“救い”となっているのでしょう。ですから今ここで、息子さんに厳しい態度をとることは、息子さんが“居場所”を無くしてしまうことになります。

 

中学、高校時代は子供から大人になりつつある多感な時期です。息子さん自信の気持ちを大切にしながら、注意深く、見守ってあげなくてはなりません。

 

しかもそれは自然体でなくてはなりません。そしていつもの優しい家族でいてあげてください。そのうえで、担任の先生にご相談されることをお勧めします。

 

息子さんが笑顔で登校できるようになるには、先生方の協力を得ることが不可欠です。息子さんにとって、これからどうすることが一番良いのかを、担任の先生とよく話し合うことが大切です。

 

無理に登校させるのではなく、少しずつ、学校に慣れてゆけるような方法を考えてあげてください。焦らず、ゆっくりと進めていってください。

 

もしも、なかなか改善されない場合は、何か他の理由があることも考えられます。その時はまたご相談いただくか、学校にスクールカウンセラーがいらっしゃるのであれば、できればその方にご相談されて、担任の先生と連携して協力していただくことをお勧めします。 後藤

 

 

カウンセラー岡本

カウンセラーの岡本です。ご相談文を拝読いたしました。

 

お子様に罪悪感、葛藤があるのか分からなく、どう接してよいか悩まれているのですね。ご心配、心中、お察しいたします。

 

>今は学校のことを考えたり思い出したくない。机を見ても思い出すから辛い。

 

という言葉からしても、「回避」から、思い出さないようにしていれば、何とか安心出来る家庭では居られるのではないでしょうか。

 

一番良いのは、ご両親若しくは、どなたか彼が心を開いている人間が率直に、「学校に行けていないけど、どう?」と訊ければそれが一番良いと思います。そのような人は居ますか?

 

また、「厳しく」というのではなく、私のブログを参照して頂ければ書いてあるのですが、「私メッセージで」、お母さんのい気持ちを話してみると良いかと思います。

 

それは否定でも非難でもありません。それに対してお子様がどんなことを話されるかから考えてみてはどうでしょう。

 

質問の仕方について

質問した方が良いかについては、タイミングをみて、彼が心を開いている人間が、彼に「オープンクエッション(開かれた質問)」で、

 

「中学校に行けていないけど、どう?」と訊いてみるの良いかと思います。

 

私のブログに書いてありますが、「なぜあなたは~~なの?」「どうして、あなたは~~なの?」という「あなたメッセージ」はいけません。相手を責めるメッセージになってしまいます。

 

あくまで、「私は~~」の「わたしメッセージ」で会話して下さい。

 

その場合、こちらの主観で、正論、説教、否定などせず、ただ、「そう、~~と思っているんだね。」とだけ、(ここが難しいですが)

 

決して否定や、そんなこと!など言わないで、ただただ、「聴く」ことが出来なければなりませんが。詳しくは、またメール、お電話など、宜しければ、今後サポートさせて頂ければと思います。

 

不登校は気長にタイミングを見計らうことも必要になり、早急に焦って失敗し、心を閉ざさせてしまったりと、身内は否定しない聴くことが大変困難を極めます。

 

カウンセラーはかなりの訓練をして「傾聴」「受容」「共感」を身に着けるのですから。よく、医療でも身内は治せないなどと言うように、一度だけのアドバイスでは不安だと思います。

 

お気軽にまたご相談下さい。 岡本

 

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不登校解決への近道を知るには

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「不登校の原因が分からない」「子供にどう接したらいいか確信が持てない」「スクールカウンセラーに相談しても良くならない」とお悩みの方へ。

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参考にして下さい。

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