不登校

アメリカのホームスクーリングを日本は何故真似できないのか?

日本と海外の不登校

日本の不登校問題の現状

不登校問題への動きは実は退化している?

不登校児への理解は昔よりも今のほうがずっと進んでいると思いますよね。しかし、今の不登校への問題に対しての社会の動きは25年前よりも退化しているのではないかとも言われているのです。

不登校の問題に対して一般的に理解が特に深まっていったのは80年代後半から90年代前半にかけてだと考えられています。このころのほうが、今よりも解決策はいい方向に向かっていたとも言われています。

現代のほうが、不登校を認識している人は多いのになぜ?と思って調べてみると、近年は力で押し切ろうという考え方が強まってきてしまっているのです。これは世界の動きに似ている気がします。お金・軍事力、力で解決していこうという空気が浸透しているのかもしれません。

まだまだ理解度は低い

世界的に見て、日本はまだまだ不登校やひきこもりに対して理解度が低いといえます。日本の社会では、不登校やひきこもりは進学や就職に支障を与えてしまう可能性が高いです。

不登校で学校に行けなかった場合、ひきこもりから脱することができたとしても、アルバイトを転々とするフリーターになることが多いのです。なかなか定職につけないと悩んでいる人も少なくありません。

日本の問題点

不登校になってしまうと将来社会的にも不利になってしまうのではないか。そう思う人も少なくありません。

これは日本がまだまだ学歴が将来に左右するのが原因だといえるのではないでしょうか?さらに、詰め込み教育・受験戦争などといったストレスが心をゆがませてしまい、いじめや非行、そして不登校を生み出してしまっています。

まだまだ日本では学校に行かないと就職が難しい、学歴社会だと思います。そのため、不登校を理解してあげたいけれど、将来のことを考えると不安で前向きに向き合ってあげれない親御さんもきっといるのではないでしょうか。

気になる不登校児の進学率

あまり知られていないのですが、不登校児の進学率が上がってきているようです。

「高校に不登校生対象のクラスが設置されるなど、受け入れ態勢が進んでいる」ようで、昔に比べれば、不登校児の進学率は上がっているのです。

しかし、アンケート自体は不登校経験者の対象者のうち4パーセントほどしか回答していません。つまり、必ずしも実態を正確に反映しているとは言い切れません。

アメリカの不登校

ホームスクーリング・ホームエデュケーション

では、アメリカでの不登校の対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

外国では「ホームスクーリング」とか「ホームエデュケーション」という、学校以外で育てていく方法や、おうちで学んでいくという方法を認めている国もあります。日本も取り入れている方もいますが、まだまだほんとに少数です。

アメリカでは5~17歳の子供のうち2003年が2.2%、2007年が3.0%、2012年が3.4%の子供がホームスクーリングを実施しているようです。アメリカでも年々増えていってるんですね。このペースで行くと今は2016年ですから4%近くの子供が学校に通わずに家で勉強していることになります。

3~4%ですから、100人の子供がいたら3人から4人なので30人学級だとそのうちの一人が学校には行かず、家で勉強をしているみたいですね。

資料:Number and percentage of homeschooled students ages 5 through 17 with a grade equivalent of kindergarten through 12th grade, by selected child, parent, and household characteristics: 2003, 2007, and 2012

アメリカで普及する背景と真似できない理由

何故、アメリカではホームスクーリングが普及しているかというと、もちろん個人主義で周りの目や意見をそこまで気にしないという文化もありますが、

  • 犯罪率の高さ・治安の悪さ
  • 公的機関の不平等さ
  • 小中でも落第がある事
  • が挙げられます。

    治安の悪さ

    アメリカは日本よりも犯罪率が高く、子どもが事件に巻き込まれる確率も高いです。銃社会ですしね。これは資料を示さなくても分かると思います。なので、親としては治安の悪い地域で子供を外に出したくないという理由から家での勉強に切り替えているという家庭も多いです。

    公的機関の不平等さ

    アメリカでは、地域や学校によっての学力格差が激しいようです。なので、地域に恵まれなかったら、学校には行かず、よりよい教育をするためにホームスクーリングを取り入れているという背景もあります。

    例:New Albany地区の公立学校の学力格差(緑が高い 赤が低い)
    教育格差
    参照:URL(http://www.greatschools.org/indiana/new-albany/schools/)

    落第があること

    アメリカだけでなく、ドイツやフランスにも小学生・中学生でも落第する可能性があります。これはどういうことかというと、進級のための基準が決まっているという事です。日本のように義務教育なら年を取ると自動的に進級するのとは違うようです。

    進級のための基準が決まっているなら、家で勉強して進級基準をパスすればいいわけですから、ホームスクーリングを取り入れやすくなっています。

    日本が真似できない理由

    アメリカでホームスクーリングが普及している背景をみれば、日本とまるで違う環境であることがわかったはずです。

    アメリカではどちらかというとネガティブな理由が背景にあって、家庭での学習が増えていますが、日本では、均一に教育を受けられるし、落第がないので、「なんで学校に行かないの?」となってしまいます。

    昔とは違うんだということをみんな知ってほしい

    不登校の子供をみて「昔の子供はそんなことじゃ学校を休まなかったぞ!」などと叱咤してしまう大人もいますよね。決して悪気がないのはわかりますが、子供にとってはとても傷ついてしまう言葉です。

    私たちの生活は昔と全く違います。ほんの20年前には、スマートフォンどころか、携帯電話ですらそこまで普及してませんでしたよね。

    子供たちの生きる環境だって同じです。私たちが子供だった頃と全く違います。

    情報社会になった現代、自分たちが子供のころには想像もしなかった、起こることもなかったいじめが存在しているのです。無理に学校に行かせない、転校させる、そういった方法を甘やかせていると感じてしまう人もいるかもしれません。

    しかし、今は昔よりも複雑な社会、それは子供も同じなのです。

    「親向け」不登校のイメージを変える3つのステップ

    不登校のイメージを変える

    不登校のイメージを変えてみる

    不登校になってしまったら

    自分の家族が不登校になってしまったらどう思いますか?私だったら「子供の将来が心配だ」と思うのが正直な意見です。

    イメージを変えることが将来につながる

    不登校の子供が悪いわけではない、だけど不登校によって将来が心配だ。そう思うのは親ならきっと当たり前だと思います。でも、不登校だから将来がどん底なのか?それはもしかしたら偏見かもしれません。

    むしろそのイメージを変えてこそ、子どもや自分自身の将来を変えていける力になってくれます。

    有名人にも乗り越えた人はいる

    有名人って人より輝いている、そして誹謗や中傷があっても耐えることができる、強い心を持っているイメージがありますよね。

    不登校とは関係ないような人たちだと思う人も少なくないのではないでしょうか?でも、有名人にも過去に不登校やいじめを経験した人って結構多いみたいです。

    意外な芸人さんが元不登校

    たとえば芸人の千原ジュニアさん。芸人だとなだぎ武さんも不登校だったそうです。

    あんなにテレビにでてて、面白くて、お話も上手なお二人が不登校だったなんで、まったく想像できません。そして、不登校だったことを隠さず公表している有名人は現状だけで将来が不安だと思い込んではいけないんだと考えを改めさせてくれる存在です。

    元ひきこもり・不登校の有名人まとめ

    有名人だけじゃない、成功している人もいる

    不登校のお子さんを持つ親御さんの心配なことの一つがやはり学業。昔ほどではないとはいえ、大人になって思ったことは「やはりまだ学歴社会だな」と感じている人も多いはず。

    だからこそ、不登校によって学業がついていけなくなり、就職にも支障が出てしまうのではないかと心配してしまいます。でも、不登校でも成功している人はたくさんいます。

    高校生で起業をして社長をしている人もいるそうです。学校に行かせないと!!と考える前に、不登校でも成功した人の人生のあゆみを参考にして、視野を広げてみるといいと思います。

    不登校のイメージを変える3つのステップ

    まずは自信を持たせてあげること

    不登校は本人も周りもきっとあまりいいイメージを持っていないと思います。私自身もそうでした。

    そして何より本人も自分に自信がなくなってしまっていることが多いのではないでしょうか?不登校の子供には特に「自信」を持ってもらうことが大切です。「自信を持ってできること」を見つける、増やす。

    個性や興味を育てて伸ばして、やれば自分にもできる!という自信を持たせてあげることが、本人のやる気や意欲が増す源になるはずです。

    子供に自信を持たせるには

    どうすれば自信を持ってもらえるのか。不登校の子供に限らず、子供をほめるときは結果ではなく経過をほめてあげることです。

    例えば、テストやクラブ活動の試合などで、結果は良くなくても子供がどれだけ努力していたかを観てあげて、褒めてあげることです。そうすることによって努力することも十分えらい事なんだ、だめじゃないんだと自信を持つようになります。

    子供が小さいころを思い出して

    お子さんが小さい頃は褒めるのもなんなく出来ますよね。「わー!○○、すごいね!」とぱちぱち手をたたいて褒めるとお子さんも嬉しい顔をしていませんでしたか?大きくなってもその気持ちはきっと変わらない。もうすぐ30歳の私ですら親に褒められると嬉しいです。

    体験した人の話を聞いてみる

    何か悩みがあるときに、実際にその悩みを乗り越えた人の体験談を聞くととても心が軽くなりませんか?

    不登校だって同じです。体験した人の話は説得力もあり、自分の中での解決につながることも多いと思います。気休めでもいい、親の心が軽くなることは子供へのいい影響だってきっとあります。

    不登校の子供を持つ親の集いなども調べると多く行われていますし、外に出なくても最近ではブログで発信している人も多いです。

    自分と同じ境遇の人、同じ境遇を経験した人、子供との接し方、親が撮るべき対応など、わかるわかる~って共感できるだけで不登校へのイメージも変わってくると思うんです。

    子供を信じよう

    不登校のイメージを変えてみることも大事だけれど、何よりも大切なのは「子供を信じること」なのです。不登校=出来損ないではありません。学校に行くことが正義でもありません。

    学校に行かないで働き出して楽しいと思う人もいます。それに学校に行かなくてもできる仕事、立派な職業はたくさんあります。

    社会に向いてない?

    学校に向いていないからといって社会に向いていないのか?答えはノーです。学校に向いていなくても社会に向いている人はたくさんいます。

    まずは親自身が「学校がすべてではない」という考え方を信じ、子供に伝えてあげましょう。大切に育ててきた子が「出来損ない」なわけないじゃないですか。

    以上のように、子供の不登校で悩む親御さんに伝えたいのは「今の状況を悲観しないでほしい」、ただそれだけを伝えたかったのです。

    不登校と病気の関係とその対応法を知ろう

    不登校と病気

    不登校と病気の関係

    不登校の原因や不登校によって症状が発症してしまう病気もあったり、病気と不登校は実はとても関係が深いです。

    不登校と病気のことを知っておくだけで、子供への対応も変わってきますし、解決策も立てやすいかもしれません。

    子どもと5月病

    社会人になっても耳にすることが多い「5月病」。5月病は子供にだってあるのを理解しておきましょう。

    自分も子供だったとき大型連休の後は学校に行くのが嫌だなぁなんて思ったことがあります。

    新しい環境などになじむのは大人も大変ですよね。子供だって同じなんです。子供は子供なりに頑張っているということを親御さんは認めてあげましょう。

    時には子供がイライラしていたり、上の空になっていたり、失敗も増えてしまうかもしれません。そんな時は頭ごなしに叱るのではなく「何か理由があるのかも」とまずは考えて接してあげましょう。

    うつ病

    年々増えているうつ病になってしまう人、子供のうつ病も増えてきているのが現状です。

    うつ病になりやすいといわれている人は真面目で完璧主義者、責任感が強く、どんなことでも一生懸命取り組む人に多いといわれています。
    頑張り屋さんです。

    真面目なこと、頑張り屋さんなことはいいことです。でも、自分の子供の性格があてはまるのなら、親が注意して見守ってあげてください。

    部活や勉強などの学校生活で必要以上に過労を抱え込んでしまうと、ひきこもりの原因にもなりかねないのです。

    強迫神経症

    ひきこもりや不登校は心の病気が原因であることが多いです。特に多いといわれているのが「強迫神経症」という病気です。

    この病気は、不安や不快な考えが浮かんできてしまい抑えられなくなったり、その考えを打ち消すために自分の意思に反して無意味な行動を起こしてしまうという症状があらわれてしまいます。

    この病気も、もともとは真面目・几帳面・完璧主義な性格の人が多いです。病院で専門の先生に受診してもらうのがいいでしょう。

    治療法は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というお薬を投与する薬物療法が主流です。薬物療法によって、不安感情を抑え、身体的症状の緩和を目指すという治療法です。

    場面緘黙という病気

    場面緘黙という病気を知っていますか?この病気は、特定の場所・場面で全く話せない、たとえば家族とは何も問題なく話せるのに、家の外、学校などでは誰とも話せなくなってしまうという病気です。

    人見知りや恥ずかしがり屋ってことでしょう?そう思う人も多いですが、まったく違います。何年たっても自然に症状が改善することは難しく、長く続いてしまう事も少なくありません。

    発達障害について

    発達障害は才能を伸ばす

    不登校の要因になることのある「発達障害」。発達障害という言葉も最近になって認識されているように感じます。

    この発達障害は、自閉症・アスペルガー症候群・学習障害ととなどいった症状が挙げられます。症状は人それぞれのようです。

    コミュニケーションや読み書きが苦手だと感じてしまうことが多く、本人も自信が持てない、人と違うことが苦痛に感じ学校を休んでひきこもりになってしまう子も実際に多くいらっしゃいます。

    親が知っておくべきことが、発達障害の子供には発達障害ではない子よりも、好きなことではすぐれた才能を発揮することが多いということです。

    才能を伸ばしてあげることで、自分に自信を持つことができ、ひきこもりや不登校といった問題を回避できる事があるのです。

    周りの人も理解しよう

    わが子が発達障害でないとしても、発達障害のお子さんとかかわることはあるかもしれません。

    発達障害は先天性の脳の病気です。親の育て方や家庭環境、躾の問題は関係ありません。

    小さい時は特に、発達障害のお子さんが乱暴だったりするかもしれません。お母さんだって一生懸命育てて、悩んで、療育などで対策をとっているかもしれません。

    それでも周りが理解していないで「育て方が悪いんじゃないのか」なんて言葉を浴びせてしまえば、ご両親もお子さんも傷つきますよね。
    もっともっとみんなが「発達障害」について知る、理解することが大切だと感じます。

    クラスメイトも理解をすること

    発達障害の子供が不登校にならないためには、学校の対策もとても重要です。

    発達障害のことをクラスメイトである子供たちにもしっかりと指導して理解をさせることが大切です。

    周りの子供が理解できていなければ、本人とクラスメイトとの間に溝を作ってしまう事もあるし、「お客様扱い」されて学校に行くのが嫌だと思ってしまうこともあります。

    クラスメイトと関係性を作る事を目的に支援していくことを学校は重視するべきなのです。そういう経験は大人になるために必要ですし、意味のある学習だといえるでしょう。

    アスペルガー症候群

    知っておくべき発達障害の一つが「アスペルガー症候群」です。

    アスペルガー症候群の場合、「悲しい」「怒っている」「うれしい」といった感情を他人の表情などから読み取ったり察することが苦手です。

    知らず知らずのうちに、悪気なく相手を傷つけてしまうし、相手が気分を害していても気が付けず、そのままにしてしまい、人とのコミュニケーションをとるのが苦手です。

    アスペルガー症候群だということを自覚すること、周りも知っておくこと、気づけない場合「ひどい人だ」といわれてしまったり、コミュニケーションが苦手なため孤立してしまいひきこもりや不登校の原因になりかねません。

    その他の病気

    過敏性腸症候群という病気

    過敏性腸症候群は最近では小学生・中学生にも多い病気です。

    ストレスなどによって、腹痛・突然の下痢や便秘を繰り返す、現代病とも言われている病気です。

    もともとは働いている成人に多い病気だったのですが、子供たちにも増えているのです。

    このような症状を訴えている場合は、特に異常がなくても仮病だと決めつけるのはやめましょう。ストレスを抱えている子供が増えてきているということは、不登校やひきこもりにも大きく影響しているのではないでしょうか。

    ひきこもりと生活習慣病

    ひきこもりになってから発症してしまう可能性がある病気もあります。

    その一つが「糖尿病」です。なぜ、糖尿病を発症する可能性があるのか、一番は運動量です。

    ひきこもりになってしまうとほとんど部屋や家からでることがないので運動量がへってしまい、日々のカロリー消費も減ってしまいます。
    結果、生活習慣病になりやすくなってしまうというわけです。特に糖尿病は初期ではあまり自覚症状もなくどんどん進行してしまいます。

    自殺率について

    日本の20代の若者の死因の第一位は自殺だそうです。

    先進主要国(G7)で20代と30代の死因のトップが自殺などという国は日本以外はないそうです。多くの自殺者の多くが不登校の原因にもなる病気の一つであるうつ病を発症してしまっています。

    年々急増するうつ病のケアや理解が不十分なのも自殺者が多い理由の一つではないかと考えられています。うつ病を甘えだと決めつける事は自殺に追い込む事にも繋がっているかもしれないのです。

    不登校と病気まとめ

    以上のように不登校の原因になる病気、または不登校やひきこもりによって引き起こされる病気には様々な場合があります。それぞれの病気の特徴を理解して、子どもを日ごろからよく観察して出来るだけ早く対応をとることが望ましいです。

    家庭内暴力と不登校の関係性とは?

    不登校と家庭内暴力

    なぜ親が子に暴力を振るってしまうのか。

    子どもに暴力を振るってしまう親には主に3パターンあると考えられています。

    親自身が問題を抱えている

    親自身が強迫神経症などいった既往歴があったり、アルコールや薬物依存といった問題をかかえているパターン。

    このパターンの場合は育児に対して困難を感じているのですが、自分が行っている家庭内暴力といった育児方法にあまり問題を感じていない人も多いようです。

    親の覚悟の不足

    低所得や低学歴といった家族も崩壊してしまっているパターン。特に多いのが未成年時に妊娠・入籍・出産といった経過をたどり、親になるという覚悟が足りていない人が多いようです。

    親自身の虐待経験

    自分も親から虐待を受けて育ったことを自覚していて、世代連鎖を恐れているパターン。

    自分も親と同じように子供を愛せないと悩み、虐待をしてしまうのではないかと常に恐れている人が多いようです。

    シングルマザーの注意するべき点

    シングルマザーをはじめとした低所得で子供を育てると決めた場合は覚悟が必要です。

    すべての人に当てはまるわけではありませんが、経済的な問題と生活疲れは想像以上に精神的に大きな負担がかかります。その結果、子供を虐待してしまうというケースも少なくありません。

    ストレスを発散する場所がなくて子供にストレスをぶつけてしまうというケースも多いのです。

    実家との仲が良好ならば実家で暮らす、実家の近くで暮らすなど、子育てを親に手伝ってもらうことでストレスが緩和されると思います。

    誰かに頼って子育てをするのは悪いことではないし、子供にも自分自身にもプラスになることも多いのです。

    子どもが親に暴力をふるう家庭内暴力

    子どもが親に暴力をふるうのももちろん家庭内暴力です。なぜ、親に暴力を振るってしまうのでしょうか?

    幼児期に両親に受け入れてもらえてなかったり、十分にかまってもらえなかったと感じている子供は家庭内暴力をしてしまう可能性が高いそうです。

    本来の要求を満たすことができずに育ってしまった子供はほかの子供よりも寂しさを感じています。その心の寂しさが、家庭内暴力という形で外に現れてしまっているようです。

    不登校との関連

    不登校になってからはじまった暴力

    不登校の子供の中には親に暴力を振るってしまう子も多いです。

    もともとは乱暴ではなかった子供が暴力を振るってしまうということもあります。

    不登校の子供は「自分は学校にも行けない人間、社会に必要ない人間」自分を蔑んでしまうこともあります。

    そのだめな人間だという自分を自分で否定するための行為が家庭内暴力という形で表れてしまうことがあるのです。

    親が自分の言いなりになれば自分よりも下の人間を作った気になって安心するのでしょう。

    不登校児は誰でも家庭内暴力に発展するわけではなく、親が弱いとターゲットになってしまうのです。大切なのは親が強くなることなのです。

    解決するためには家族だけで悩むのではなく、専門機関に相談するのもいいかもしれません。引きこもりや家庭内簿力を扱う専門機関には精神保健福祉センターがあります。また、警察や保険所でも相談の対応を行っているようです。

    家族療法

    不登校は子供だけが問題ではありません。家庭内暴力を含め、家族、家庭に問題があることも多いのです。

    家族療法という方法で子供の不登校を改善していくという方法もあります。残念ながら、家族療法は日本ではめずらしく、専門家も少ないのが現状です。

    しかし、アメリカでは他のカウンセリングとはまた違う分野で資格が認められており、保険会社の保険の適用も可能だそうです。日本も少しでも早く家族療法家の臨床心理士の方が増えることを願っています。

    子供のストレスの原因や発散法は?

    子供のストレス

    子供のストレスについて

    子供のストレスを見逃さない

    幼児はストレスというものを自覚していない、わかっていないという場合がほとんどです。

    なので周りの大人がストレスをためているかどうかSOSを見逃さないようにしなければなりません。

    大人と違い子供は情緒的な不安定、つまりストレスが体に現れることが多いです。

    朝起きれない・顔色が悪い・友達と遊ばない・チックといった症状が出た場合はストレスをためてしまっているサインかもしれません。

    他にも、これといった原因や病気は思い当たらないのに、下痢や便秘・腹痛・王と・めまい・頭痛・腰痛・おねしょ・関節痛・頻尿・円形脱毛症といった症状もストレスを抱えてしまっている可能性があります。

    子供のストレスは、登校拒否や胃潰瘍・気管支ぜんそく、肥満などの原因にもなってしまうこともあるので大人がしっかりSOSを見逃さないようにする必要があります。

    子供は何にストレスを感じるのか?

    子供は何にストレスを感じてしまうのでしょうか。原因で多いのは親の言動です。

    たとえば、夫婦のいさかいを子供に見たり聞かせたりすることも子供にとっては想像以上に大きなストレスになってしまうのです。

    幼い子供は家族が崩壊して、自分が見捨てられるのではないか、生きていけなくなってしまうのではないかと不安に思ってしまいます。

    夫婦の不仲は子供が親に気を使うようになってしまい、家庭で心が休まらないのです。対人恐怖症や不安障害、アダルトチルドレンになってしまう原因にもなってしまいます。

    子供のストレスの発散法

    子供がストレスをため込んでしまうと不登校やひきこもりになってしまう可能性があります。

    しかし、子供はストレスを自覚することも、発散する方法もまだわかりません。

    子供のストレス発散は親が手伝ってあげなければなりません。

    適度な運動を一緒にする・食事のバランスに気を付ける・会話中は笑顔で、笑うように話しかける、などすぐにできることばかりです。また散らかった部屋では心も沈んでしまうので、部屋の整理整頓を心がけましょう。

    スキンシップも有効

    親がすぐにできる子供のストレス発散法の一つにスキンシップが挙げられます。

    頭をなでる・抱きしめる・握手をするというスキンシップはすぐにできますよね。人に触られるということはそれだけでストレス解消効果が期待できます。

    工作によるストレス発散

    工作も子供のストレス発散法の一つです。子供は何かを作ることが大好きです。

    親と一緒にクリエイティブな活動を楽しむことがストレスによる緊張をほぐしてくれるのです。

    いらないチラシや雑誌、シールなどを使って子供と一緒に工作をする、親子の時間も作れるし子供のストレスも緩和できるのです。

    時間がなく忙しいかもしれないけれど、子供と一緒に過ごす時間を少しでも作る努力をすることが、子供にとっては一番のストレス発散なのかもしれません。

    子供のストレス緩和と食育

    食育は子供のストレス緩和にも大きく関係しています。脳はエネルギーを多く使うため、栄養素は多く必要になります。

    ストレスを受けてしまうと、通常の4~5倍のエネルギーが必要になります。

    ストレスが多い時はビタミンB群が特に大切だと考えられていますが、最近多く出回っている精製された小麦粉、白い砂糖、精製した油などで作られている食品はビタミンB群が少ないといわれています。

    ファーストフードなど便利でおいしい食べ物が多いのでついつい頼ってしまいがちですが、子供のためにも、大人がもう一度食について学びなおすのも必要かもしれません。

    最後に:親もストレスとうまく付き合う

    子供のストレスは、親のストレスが伝染していることもあります。親自身もストレスに強い人間にならなければなりません。

    時には、「まぁいいか」と受け流す、人生は思い通りにならないということを頭に入れておく、何かあってもタイミングが悪かったんだなと人のせいにせずに、何事も経験だとポジティブに考える。

    自分自身がストレスに強い人になることが、子供がストレスに強い人になるためには大切なのです。

    不登校・家族・いじめを題材にした作品まとめ

    不登校や家族・いじめ問題

    現在では、家族や不登校・いじめを題材にした映画やドラマ、本がたくさん増えてきました。

    その中から幾つか紹介します。

    「ランドセルの俳人」

    ランドセルの俳人は、俳句の天才少年と呼ばれている俳人です。

    彼は体が小さいことという少しの人との違いを理由に壮絶ないじめを受けてきてしまいました。そんな彼の気持ちが五・七・五という短い文字でものすごく深く、彼の気持ちが痛いほど伝わる作品を残しています。

    家族がすばらしい

    俳句の天才少年は、家族が彼の才能を伸ばしたといっても過言ではないかもしれません。

    物心つくころから、ほかの子よりもできないことが多いと感じている子供にとって、周りから認められるのが何よりの教育です。

    彼とともに暮らす家族は、出来上がった俳句が駄作でも「秀作!!」とほめて、オリジナルの喜びのダンスを踊って彼をほめたたえるそうです。彼が家族には心を許しているのは、こういった家族の接し方も大きく関係しているのです。

    そして、学校に行くのが苦しければ、ほかに才能があれば伸ばせばいいんだと希望を与えてあげることができます。

    ドラマ「家族狩り」

    家族狩りというドラマをご存知でしょうか?このドラマは不登校やひきこもりなども含めた、現代の家族の問題を題材としているドラマです。

    残酷なシーンも多いので、絶対おすすめ!とは言い切れませんが、このドラマを見て、個人的に子供に構うことの大切さを学べました。

    例え体は大人になってきても、子供は心は子供で、自分以外の子供のために必死に働いて自分をほったらかしにされていると感じるのは、親にとっても子供にとっても悲しいです。子どもとの接し方を考え直した作品です。

    映画「home」

    家族にひきこもりの人がいる家庭のドキュメント映画「home」。

    2001年、監督の小林貴裕さんが7年間引きこもったままの兄と、精神的に苦しむ母、自分の家族を救うために、専門学校の卒業制作として撮影された映画です。映画業界では話題になった作品ですし、ひきこもりの問題を抱えていない人も見るのをおすすめです。

    映画「メイジーの瞳」

    家族は子供に大きく影響しているということを改めて考え直すことができる映画が「メイジーの瞳」です。この映画は自分勝手なおやに振り回されている6歳の少女のお話です。

    都合のいい時だけ自分を溺愛する親、実の両親のそれぞれの再婚相手、大人を観察しながら、自分の居場所を見つけようとするメイジーのお話です。

    不登校やひきこもりは親は影響していることも多いですし、子を持つ親は見てみるのもいいと思います。

    テレビ番組「いじめをノックアウト」

    元AKB48の高橋みなみさんが司会進行をしている「いじめをノックアウト」という番組もいじめについて考えさせられる番組です。

    リアルな学生たちの意見、いじめがなぜ起こるのか、どうすればおこらないか、高橋みなみさんと一緒に考えていく番組です。

    ティーン向けの番組構成になってはいますが、大人こそ、こういった子供のリアルを知ることができる番組を見て、一緒に「いじめ」について考え直すべきなのではないかと思います。

    漫画「学校へ行けない僕と9人の先生」

    WEB漫画として連載されていた、「学校へ行けない僕と9人の先生」という漫画も、不登校児の心を知ることができます。

    作者は実際に小学校~中学校時代不登校で、本人の実体験を基にした物語です。彼が不登校の間に出会った「9人の先生」との出会いと別れを通じて喜びや悲しみ、傷つくことを経験していく姿が描かれています。

    ちなみに、最後の9人目の先生がドラゴンボールなどの作者である鳥山明先生なのです。どのように出会い、どのように彼は外の世界へ一歩踏み出すことができたのか、わかりやすく描かれています。

    家族のこと、不登校のこと、いじめのことを基にしたドラマ・映画・漫画・そして実体験を記した本などはたくさんあります。

    不登校に悩んでいる家族がいる人はもちろん、今は関係なくても、家庭を築いている私たち親は、目にしておいて損はないのではないかと思います。